オリーブの樹は「太陽の樹」とも呼ばれる。
古代エジプトでは、女神イシスがオリーブの栽培と利用を教えたとされる。ラムセス3世は太陽神ラーに神殿の灯油のためのオリーブ畑を捧げたとされる。ホメーロスはオリーブオイルを「液体の黄金」と謳った。オリーブオイルは古代地中海貿易の主要商品の一つであった。オリーブは豊穣・富の象徴ともされる。オリーブはフクロウとともに、女神アテーナーに付随するシンボルである。アテナイの発行した4ドラクマ銀貨は、表に女神アテーナー、裏にフクロウとオリーブの枝と三日月が刻印されていた。 オリーブは勝利の象徴ともされる。 オリーブの枝は、鳩とともに平和の象徴ともされる。これは『旧約聖書』ノアの箱舟のくだりで「神が起こした大洪水のあと、陸地を探すためにノアの放った鳩がオリーブの枝をくわえて帰ってきた。これを見たノアは、洪水が引き始めたことを知った」との一節に基づいている(穿った見方をすれば、オリーブや鳩の象徴する「平和」とは、「(神罰・世界の終末による)大災厄により、ほとんどの(悪しき)人間が滅びた後の、「新世界」における平和」ともいえる)。 国際連合旗や、いくつかの国の国旗や国章にも使われている。イタリアの政党連合にも「オリーブの木」というのがあった。 日本では、香川県の県の木、県の花に指定されている。 |
Since 01/Feburary/2015 |